副業でブログアフィリエイト収益が発生すると、必ず向き合うのが「経費の記録」ですよね。
確定申告の必要性は理解できても、実際の入力作業になると突然ハードルが上がり、一気に手が止まってしまう方は多いものです。
でも安心してください!
経理や簿記の知識がなくても、経費の記録は“ルール化”してしまえば誰でも続けられます。
この記事では、
を、初心者さんでも理解できる順番で解説します。
この記事を読み終わる頃には、あなたの確定申告は“なんとなく不安な作業”から“毎日1分で終わるルーティン”に変わります。
この記事では、私が実際に副業ブロガーとして確定申告をしている経験をもとに、経費管理や会計ソフトの使い方を紹介しています。専門家ではないため、解釈や手順に誤りがある可能性もあります。
特に税金に関わる重要な部分は、ご自身でも公式サイトや税務署・税理士さんに確認していただくことをおすすめします。
まずは「記録の仕組み」を整えよう【ここから始めればOK】
経費の記録は、「思いついた時にメモする」ものではありません。
仕組みがなければ、必ずどこかで忘れたり、領収書が行方不明になったりします。
副業の経費管理をラクにするために必要なのは、たった3つだけです。
① 副業用の銀行口座
② 副業用のクレジットカード
③ 会計ソフト(freee / マネーフォワード等)
この3つが揃えば、収入と支出が自動で分かれ、手作業の負担が一気になくなります。
特に“収入の流れをひとつにまとめる”ことは、後で確定申告書を作る際の生命線。
まだ専用口座がない人は、今日作ってしまうのが最短ルートです。
ちなみに、副業用の銀行口座選びを間違えると、突然の口座凍結など思わぬリスクにつながる場合もあります。
特に楽天銀行の個人口座をビジネス用途で使うのは注意が必要。
→ 個人事業主ブロガーはどの口座を選ぶべき?
詳しくはこちらの記事で解説しています!
実際の記録方法|この順番でやれば迷わない
経費の記録は、感覚でやると必ず迷います。
しかし、正しい順番で進めれば誰でもできます。
ここでは、副業ブロガー・アフィリエイターに最適化した最短3ステップをご紹介します。
STEP1:収入を記録する(売上の入力)
ブロガー・アフィリエイターの収入で最も多いのが、以下の3つです。
- ASP(A8.net、afb、バリューコマースなど)からの報酬
- Googleアドセンス
- Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトの成果報酬
ここで重要なのは、「入金日ではなく、報酬が確定した日で記録する」という点です。
なぜ入金日ではダメなのか?
例えば…
12月25日に報酬が確定
↓
振込は翌年1月15日
この場合、12月25日分は「前年度分の売上」になります。
確定申告は「その年に確定した収益」を記録する必要があるためです。
freee会計
での売上金登録例
1. freeeにログイン
2. 左メニュー「取引」→「取引の一覧・登録」
3. 種別は「収入」を選択
4. 勘定科目は「売上高」
5. 金額と確定日を入力
6. 取引先に「A8.net」などを入力すると後で検索しやすい
これでOKです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、1件登録できればパターン化できます。
STEP2:経費を記録する(勘定科目の選び方)
副業ブロガーの経費で多いのはこのあたりです↓
| 経費項目 | 勘定科目例 | 説明 |
|---|---|---|
| サーバー代 | 通信費 | ConoHa、Xserverなど |
| ドメイン代 | 通信費 | Xserverドメイン、お名前.comなど |
| 書籍購入 | 新聞図書費 | インプット目的の書籍 |
| Canva等ツール代 | 消耗品 | デザイン・編集アプリ |
| パソコン代 | 消耗品費 | 10万円未満の場合のみ |
| 交通費 | 旅費交通費 | 取材・打ち合わせなど |
freee会計
での経費登録例
1. 「取引」→「取引登録」
2. 種別は「支出」
3. 勘定科目から該当する項目を選ぶ
4. どの仕事のための支出か、摘要欄にメモ
(例)ブログ画像作成用 Canva Pro
ここで悩むポイントは「どの科目に入れたらいい?」ですが、freeeなら入力内容から自動で科目提案してくれるので安心です。
STEP3:按分(あんぶん)が必要な経費の扱い方
副業のある人が必ず悩むのがコレです↓
すべてが経費になるわけではなく、事業利用分だけ計算します。
按分(あんぶん)とは、「ある基準」をもとに、金額や数量を割合に応じて分けること。例えば、「家事按分」では、家賃や光熱費など事業と私生活で共有している費用を、使用面積や使用時間といった基準で按分し、事業経費を計算します。
按分の基本式はこちら
経費 × 副業で使っている割合(%)
例:スマホ代 8,000円/月
副業利用が約30%なら
8,000円 × 30% = 2,400円
→ この2,400円が経費です。
freee会計
での按分登録例
1. 対象の支出を登録
2. 「詳細入力」→「家事按分を設定」
3. 割合を入力(例:30%)
4. freeeが自動で按分処理
割合は厳密に測る必要はなく、「合理的な根拠」があればOK(例:作業時間/部屋の面積など)
STEP1〜3までのまとめ
✔ 収入は「確定日」で登録
✔ 経費は勘定科目を選べばOK(間違えても修正できる)
✔ 按分は合理的な根拠があれば問題なし
この3つができれば、もう確定申告の基本作業はクリアです。
怖くありません。あとは仕組み化するだけです。
続けやすくするコツ|挫折しない経費管理の仕組み
経費管理が続かない最大の理由は、「記録が面倒だから」ではなく“記録するタイミングが決まっていないから” です。
ここでは、副業ブロガーが無理なく経費管理を続けられる環境・習慣づくりのコツを紹介します。
月1回まとめると挫折する理由
多くの初心者がやりがちなパターンがこちらです↓
経理作業は、思い出す手間が増えれば増えるほど苦痛になります。
必要なのは「ためない仕組み」です。
レシート撮影の習慣化が最強の一手
会計ソフトには、レシート撮影機能があります。
これが本当に便利です。
従来は、品目を確認 → 勘定科目を選ぶ → メモを書く
という3ステップが必要でしたが、レシート撮影ならほぼワンタップ。
コツはこれだけ
この癖をつけると、確定申告の時期に焦る必要がなくなります。
銀行口座とクレカ連携で“自動で記録される世界”へ
副業用に口座を分けるメリットは、自動連携との相性が抜群だからです。
会計ソフトは
・銀行口座
・クレジットカード
・PayPayや楽天ペイ等の決済履歴
を取り込み、自動で科目候補まで出してくれます。
つまり、「支払い=記録が終わる」状態を作れるのです。
人が頑張るのではなく、仕組みに任せる
→ 長く続けられる人の共通点です。
1日1分で終わるようになる方法
ここまで整えば、やることは本当にこれだけ↓
1日1回、freeeやMFのアプリを開く
↓
自動取り込みされた支出を確認して「✔︎」を押す
たったこれだけで、
「習慣ではなく、作業が消えていく」状態になります。
どの会計ソフトを選べばいい?【タイプ別おすすめ】
会計ソフトはたくさんありますが、副業ブロガー・アフィリエイターが使うなら選択肢は実質この3つです↓
どれも人気ですが、得意分野が違います。
「全部同じに見える…」と思う方こそ、この表を見てください。
会計ソフト比較表
| ソフト名 | 難易度 | 特徴 | 向いている人 | 無料プラン |
|---|---|---|---|---|
| freee会計 | ★☆☆ (初心者向け) | 画面がわかりやすい/自動仕訳が強い/スマホ完結OK | はじめて確定申告する副業ブロガー | あり(有料プランを30日無料でお試し可) |
| マネーフォワード | ★★☆ | 銀行・家計管理との連携が強い/複数収入に強い | 家計と副業を一元管理したい人 | あり(一定期間) |
| やよいの青色申告オンライン | ★★★(中級) | 青色申告特化/控除最大化に強い | 年間利益が大きく節税効果を狙いたい人 | 初年度無料 |
freee(フリー)会計|迷ったらコレでOK!
副業ブロガーとの相性が良すぎる理由は、取引内容から自動判別して「この科目じゃない?」と提案してくれるところ。
経理初心者がつまずくポイントが完全に対策されています。
マネーフォワードクラウド|家計と副業をまとめたい人に最適
例えば、PayPay・楽天ペイ・楽天カードなどの生活費・事業費が混じりやすい人に向いています。
「数字で把握する」のが好きな人はMF派が多い傾向。
> はじめてでも安心のサポート体制 マネーフォワード クラウド確定申告
やよいの青色申告オンライン|節税最優先の人
年間利益が大きい人ほど効果が大きく、「個人事業主として本格化していく人」向けです。
結局どれを選べばいいの?【タイプ別診断】
| あなたのタイプ | 選ぶべきソフト |
|---|---|
| 初めて確定申告する副業ブロガー | freee会計 |
| 副業+生活費の管理も一緒にしたい | マネーフォワード |
| 節税のために青色申告に挑戦したい | やよいの青色申告オンライン |
> 迷ったら freee一択でOKです。
確定申告までの流れはこう変わる【未来の自分を見る】
あなたが何も準備せず確定申告直前を迎えると、こうなります↓
| 手作業 | 会計ソフト導入 |
|---|---|
| 領収書を探すところから地獄が始まる | レシート撮影 → 自動登録 |
| 勘定科目が分からない | AIが自動判定 |
| 法人レベルの書類?と絶望 | ボタン1つで申告書完成 |
つまり、会計ソフトは「確定申告のために買う」のではなく「確定申告の苦痛をなくすために使う」道具です。
まとめ|副業ブロガーは「記録方法」で未来が変わる
ブログ収益が増えてくると、楽しいはずの作業が 「経費整理」「確定申告」という壁に変わります。
でも、覚えておいてください。
作業が大変なのは、知識が足りないからではなく、仕組みがないだけ。
記録の仕方さえ整えてしまえば、数字が味方になり、
- どの案件が利益を生んでいるか
- どの投資が回収できているか
- 月ごとの収益推移
まで全部クリアに見えるようになります。
今日やることは1つだけ
それだけで、「どんな科目になる?」「自動で仕分けできる?」「スマホで完結できる?」という体験ができます。
きっとこれで「何これ、思ってたより全然ラクじゃん…!」と確定申告への不安が一気に薄れるはず…。
副業ブロガーは、収益が伸びた瞬間から経理も仕事の一部です。
あと回しにすると、必ず翌年の自分が泣きます。
迷っている時間はゼロ円。触って5分で「やらない理由」が消えますよ^^










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「会計ソフトって必要?」
「ブロガーにおすすめの会計ソフトってどれ?」